韓国永住権のポイント制とは
韓国の永住権(F-5)取得には複数のルートがありますが、多くの外国人専門職に適用されるのがポイント制(점수제)を活用したルートです。まずF-2-7(ポイント制居留ビザ)を取得し、継続居住後にF-5永住権へ転換します。

ポイント制の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象ビザ | F-2-7(ポイント制優秀人材・居住) |
| F-2-7申請要件 | 申請対象(上場法人従事者・有望産業分野従事者・専門職従事者・韓国の修士以上の留学人材など)に該当し、合計80点以上 |
| 満点 | 最大170点(共通項目130点+加点40点)。法令違反歴は減点 |
| F-5転換要件 | F-2-7で3年以上継続在留 → ポイント制永住(F-5-16) |
ポイント計算表(詳細)
1. 年齢(最大25点、申請日基準)
| 年齢 | 取得ポイント |
|---|---|
| 18〜24歳 | 23点 |
| 25〜29歳 | 25点 |
| 30〜34歳 | 23点 |
| 35〜39歳 | 20点 |
| 40〜44歳 | 12点 |
| 45〜50歳 | 8点 |
| 51歳以上 | 3点 |
2. 学歴(最大25点)
| 学位 | 理工系または2つ以上 | 理工系以外 |
|---|---|---|
| 博士 | 25点 | 20点 |
| 修士 | 20点 | 17点 |
| 学士 | 17点 | 15点 |
| 専門学士 | 15点(理工系) | 10点 |
修了のみは認められず、発行機関で発行事実が確認できる学位に限ります。
3. 基本素養(韓国語能力・最大20点)
| 資格 | 取得ポイント |
|---|---|
| TOPIK 5級以上/社会統合プログラム(KIIP)5段階 | 20点 |
| TOPIK 4級/KIIP 4段階 | 15点 |
| TOPIK 3級/KIIP 3段階 | 10点 |
| TOPIK 2級/KIIP 2段階 | 5点 |
| TOPIK 1級/KIIP 1段階 | 3点 |
4. 年間所得(最大60点)
税務署発行の所得金額証明に記載された直近年度の課税対象所得金額で判断します。
| 年間所得 | 取得ポイント |
|---|---|
| 1億ウォン以上 | 60点 |
| 9,000万〜1億ウォン未満 | 58点 |
| 8,000万〜9,000万ウォン未満 | 56点 |
| 7,000万〜8,000万ウォン未満 | 53点 |
| 6,000万〜7,000万ウォン未満 | 50点 |
| 5,000万〜6,000万ウォン未満 | 45点 |
| 4,000万〜5,000万ウォン未満 | 40点 |
| 3,000万〜4,000万ウォン未満 | 30点 |
| 最低賃金〜3,000万ウォン未満 | 10点 |
所得書類を出せない場合や最低賃金未満は0点です。
5. 加点項目(最大40点)
- 朝鮮戦争参戦国の優秀人材 20点、中央行政機関の推薦 20点
- 社会統合プログラム5段階修了 10点
- 世界の優秀大学(QS 500位・THE 200位以内)の学位:博士30点・修士20点・学士15点
- 韓国の大学の学位:博士10点・修士7点・学士5点(最も高いもの1つのみ)
- 社会奉仕:3年以上7点、2年以上3年未満5点、1年以上2年未満1点
6. 減点
出入国管理法違反(反則金50万ウォン以上、出国命令・強制退去)は10〜30点、罰金刑などの刑事処罰歴は20〜40点の減点です。在留期間や投資額そのものに与えられる点数項目はありません。
80点達成のシミュレーション例
例①:IT系エンジニア(30代前半)
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 年齢(32歳) | 23点 |
| 理工系学士 | 17点 |
| TOPIK 4級 | 15点 |
| 年間所得5,500万ウォン | 45点 |
| 合計 | 100点 ✅ |
例②:外資系管理職(40代)
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 年齢(42歳) | 12点 |
| 修士(理工系以外) | 17点 |
| TOPIK 3級 | 10点 |
| 年間所得4,500万ウォン | 40点 |
| 合計 | 79点 ❌ → TOPIK 4級取得で+5点(84点) |
F-2-7からF-5への転換条件
F-2-7で次の要件を満たすと、ポイント制永住(F-5-16)を申請できます。
- F-2-7で3年以上継続在留(申請日基準)
- 生計維持能力:前年度1人当たり国民総所得(GNI)の2倍以上の所得、または前年度平均純資産の1.5倍以上の資産
- 基本素養:社会統合プログラム5段階修了、または永住用総合評価60点以上
- 品行端正:法令違反・犯罪歴の確認
申請から取得までのロードマップ
ステップ1: ポイント計算・現在のビザ確認
↓
ステップ2: F-2-7申請(80点以上で可)
↓
ステップ3: F-2-7ビザで3年以上居住
↓
ステップ4: F-5永住権申請書類準備
↓
ステップ5: 出入国外国人庁に申請
↓
ステップ6: 審査(6か月〜1年)
↓
ステップ7: 永住証(F-5)の交付
よくある質問
Q. 転職・退職するとポイントや在留資格はどうなりますか? F-2-7取得後は就労先が変わっても在留資格は維持されます。ただし更新時には現在の雇用・所得状況が再審査されます。
Q. 日本の大学を卒業しました。学歴証明書はどう準備しますか? 卒業証明書は日本語原本に加え、韓国語の認証翻訳が必要です。アポスティーユ(外務省の認証)を取得しておくとスムーズです。
Q. TOPIK試験の有効期限はありますか? TOPIKの合格証明書には有効期限がありません(永久有効)。ただし、申請時に最新の成績であることが望ましいとされる場合があります。
専門家サポート
ポイント計算から申請書類の準備、F-2-7取得後のF-5転換まで、에이원 행정사사무소が一貫してサポートします。まずはポイント診断から始めましょう。