外国人スタートアップビザ K-Startupプログラム申請要件と実務の要点
外国人スタートアップビザ(D-8-4)は資本金要件なしで技術力・事業性のスコアで評価される創業ビザであり、K-Startupプログラムはそのスコアを満たすための最も強力なルートです。
対象は学士以上の学位保有者、または知的財産権を持つ外国人創業者であり、ポイント制(80点以上)を通過する必要があります。
D-8-4と一般的なD-8(投資ビザ)の違い、K-Startupプログラムの活用法、ポイント制の項目、実際の審査で詰まりやすいポイントまで取り上げます。
D-8-4スタートアップビザの実態
一般的なD-8と何が違うのか
D-8-4はしばしばD-8-1(外国人投資企業)ビザと混同されます。
見た目は同じD-8系列に見えても、評価基準はまったく異なります。
D-8-1は1億ウォン以上の投資金が核となる一方、D-8-4は資本金そのものよりも技術ベースの創業であるかどうかが先に評価されます。
実務上は資本金の負担が低いという点で魅力的に映りますが、ポイント制の通過は決して容易ではありません。
ポイント項目のうちどの部分で加点が得られるかは申請者のプロフィールによって異なるため、ご本人の状況に応じたスコアシミュレーションは相談時に正確にご案内します。
誰が申請できるのか
まず確認すべきは学歴と知的財産権です。
学士以上の学位保有者、または特許・実用新案・意匠権の保有者が一次資格に該当します。
これに加えて、中小ベンチャー企業部傘下のK-Startupポータルで運営される支援プログラムの修了者や、創業コンテストの入賞者などが加点を受けます。
実際には学位があるだけで自動的に通過するわけではなく、事業アイテムと学位の専攻との関連性が弱いと点数が削られます。
この部分が弱ければ、書類がいくら厚くても結果は揺らぎます。
K-Startupプログラムがなぜ核となるのか
OASISポイント制との結びつき
D-8-4ビザはOASIS(創業移民総合支援システム)ポイント制の80点以上が通過基準です。
OASISの項目は学位、知的財産権、韓国語能力、創業教育の修了、政府支援事業の選定などで構成されます。
このうちK-Startupプログラムへの選定は、単一項目として最も大きな配点を持ちます。
特に政府支援事業の選定者は事業性そのものを政府が一次検証してくれたのと同じ扱いになるため、出入国審査における信頼度が大きく上がります。
今年のOASISポイント項目の配点は一部調整されているため、ご自身に合った最新の項目構成は管轄機関での確認が必要です。
K-Startupの中でも何を選ぶべきか
K-Startup傘下のプログラムは種類が豊富です。
| プログラム種別 | 主な対象 | ビザ連携度 |
|---|---|---|
| 予備創業パッケージ | 創業前段階 | 中程度 |
| 初期創業パッケージ | 創業3年以内 | 高い |
| K-Startup Grand Challenge | 海外創業者対象 | 非常に高い |
| グローバルアクセラレーティング | グローバル進出段階 | 高い |
このうち外国人にとって最も直接的に結びつくのがK-Startup Grand Challengeです。
このプログラムは最初から海外創業者をターゲットに設計されており、選定された場合D-8-4申請時のスコア加算や在留資格の変更がスムーズに進みます。
ただし毎年募集スケジュールと選定分野が変わるため、今年のスケジュールに合わせてどのトラックを選ぶかは、ご自身の事業ステージによって分かれます。
ポイント制で実際に明暗が分かれる場面
学位・知財だけでは足りない
学士の学位があれば一定のポイントが自動的に入ります。
しかし80点の通過ラインまでにはまだ距離があります。
よくある見落としは、学位の点数だけを当てにして他の項目を空欄のままにしてしまうケースです。
特に韓国語能力(TOPIK)や創業教育の修了項目を埋めないと、通過ラインから5〜10点不足することになります。
実際の審査ではこの5点差で結果が分かれます。
事業計画書の重み
書類以上に重要なのが事業計画書の説得力です。
長く書くことよりも、技術の差別化と韓国市場との接点が明確であることが大切です。
審査官が最初に見るのは「なぜ韓国でこの事業を行うのか」という点です。
この説明が不十分だと、スコアが足りていても補完要請が入ります。
最近の類似事例では、スコアは90点を超えていたにもかかわらず事業計画書の補完で3か月遅れたケースがありました。
実務の手続きと書類
申請の流れ
- OASISスコアの自己診断
- K-Startupまたは政府支援事業への選定(もしくは代替スコアの確保)
- 個人事業者登録または法人設立
- ハイコリアでD-8-4を申請
- 管轄の出入国・外国人庁での審査
各ステップは分離して見えますが、実務では同時並行で進めます。
特に法人設立とビザ申請のタイミングを誤ると、片方で詰まってもう片方もすべて遅延します。
基本書類
| 書類 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 事業計画書 | 技術・市場・資金運用計画 | ポイント制評価の核 |
| 学位証明書 | アポスティーユまたは領事確認 | 原本提出 |
| 知的財産権の証憑 | 特許・実用新案登録証 | 本人名義の確認 |
| OASISスコア算出表 | 自己診断の結果 | 出入国指定様式 |
| K-Startup選定証憑 | 協約書・選定通知書 | 加点の核 |
| 個人事業者登録証または法人登記簿謄本 | 事業実体の証憑 | 申請前に発給 |
注意: 学位証明書は本国で発給を受けた後、アポスティーユまたは韓国領事確認を受ける必要があります。この手続きだけで3〜4週間かかるため、スケジュールから最初に押さえておかなければなりません。
正確な費用と手続きは無料相談でご確認ください。電話 02-363-2251 / カカオトーク: alexkorea
費用は事例によって異なるため、無料相談時に正確にご案内します。

よく詰まる実務上のポイント
スコアは満たしたのに補完要請が来る理由
80点を超えていても、審査が一度で完了しないケースはよくあります。
たいていはこの段階で引っかかります。
- 事業計画書の技術説明が抽象的
- 申請者の専攻と事業分野の関連性が不足
- 資金運用計画が漠然としている
- オフィススペースの実体確認ができない
- K-Startup選定分野と個人事業者登録の業種が不一致
特に最後の項目、業種の不一致は申請者が予想していなかったところで頻繁に引っかかります。
ここがこじれると、訂正後の再申請までさらに1か月以上かかります。
在留資格の変更タイミング
すでに韓国にD-2(留学)またはD-10(求職)で滞在している場合、資格変更でD-8-4を取得できます。
実務上は出国後の再入国よりも変更申請の方が早いです。
ただしD-10からの変更時は、残りの在留期間がどれだけあるかによって処理方法が変わります。
在留期間が1か月未満だと補完要請に対応する時間が足りず、却下される可能性があります。
ご自身の在留資格と残存期間によって、変更と新規のどちらが早いかは事案ごとに分かれます。
D-8-4の次のステップ
F-2-7居住資格への移行
D-8-4で1〜2年事業を運営すると、F-2-7(ポイント制居住資格)へ移行できるスコアが積み上がります。
F-2になると業種制限がなくなり、配偶者の就労も可能になります。
D-8-4の段階でどの項目を事前に準備しておけばF-2への移行が早まるかは、申請者の状況によって異なります。
永住権(F-5)までのルート
D-8-4 → F-2-7 → F-5(永住権)というルートが標準コースです。
ただし出入国・外国人政策本部の告示により、売上・雇用要件は毎年更新されます。
今年のF-5要件の変動分は管轄機関での確認が必要です。
よくある質問
Q1. K-Startupプログラムに選定されないとD-8-4は取得できませんか?
いいえ。K-Startupへの選定は加点項目であり、必須要件ではありません。ただし選定されれば80点の通過がはるかに容易になります。学位・知財・韓国語能力・創業教育など他の項目で80点を満たすことも可能です。
Q2. 資本金はどれくらい必要ですか?
D-8-4はD-8-1と異なり、定められた資本金の下限はありません。ただし事業運営の実体が確認される必要があるため、事業規模に見合った運営資金の証憑が求められます。具体的な金額は事業分野によって異なるため、相談時にご案内します。
Q3. 学士の学位がないのですが申請できますか?
知的財産権(特許・実用新案など)があれば、学位がなくても申請可能です。ただし知財の事業化可能性と本人名義であるかどうかが併せて検討されます。共同名義や譲受の形態だとポイントの算定が変わります。
Q4. K-Startup Grand Challengeはいつ募集していますか?
毎年上半期に募集公告が出され、分野は年ごとに変わります。今年のスケジュールと分野はK-Startupポータルで直接確認するか、相談時にご案内します。
Q5. D-8-4の在留期間はどれくらいですか?
初回は1年、延長時は最大2年単位で付与されるケースが多いです。ただし事業成果とスコアの変動によって延長審査の結果が変わるため、延長のタイミングに合わせて売上・雇用資料を事前に整えておくことが結果を左右します。
Q6. D-2留学ビザからそのままD-8-4へ変更できますか?
可能です。卒業前であっても学位取得予定の証明と事業実体の証憑があれば変更申請ができます。ただしD-10(求職)を一度経由した方が安定する場合もあるため、ご自身の学業スケジュールと事業準備度によって分かれます。
専門家への相談が必要ですか?
外国人スタートアップビザはポイント制の項目が毎年変わり、K-Startupプログラムのトラック選択によって結果が大きく変わります。
ご自身のプロフィールでどの項目からポイントを確保し、どのK-Startupトラックが最短ルートになるかを見極めるには、事前検討が結果を左右します。
ビジョン行政士事務所 サービスのご案内
- OASISスコアの事前診断および不足項目の補完戦略
- K-Startupプログラムの選択および申請アドバイス
- 事業計画書のレビューおよび補完
- D-8-4申請書類一式の準備および代行
- 法人設立とビザ申請スケジュールの同時進行
- F-2-7、F-5の長期ロードマップ設計
ビジョン行政士事務所 (VISION Administrative Office)
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