外国人による株式会社設立の手続きと費用まとめ
韓国で外国人が株式会社を設立する際に最初に直面するのは、書類準備そのものよりも「資金の出所説明」や「外国人投資申告」の複雑さです。実際、裁判所での法人登記自体はおよそ7日程度で完了しますが、投資資金の海外送金や入金、証明書類、投資認可、各機関での審査ではさらに時間と費用がかかります。
主なトラブルとしては、「投資資金の海外送金がうまくいかない」、「法人代表のビザ要件が不足している」、「実務的書類の不備や証明力が弱い」などです。このページでは、外国人による株式会社設立の流れ、費用、実務的な要点、つまずきやすいポイントまで、表やチェックリストでわかりやすく解説します。
外国人株式会社設立の主要工程比較
1. 外国人と韓国人による設立手続き比較表
| 項目 | 韓国人(国内)株式会社 | 外国人株式会社 |
|---|---|---|
| 資本金の準備 | 国内口座利用・資本金入金 | 海外からの資金送金・外国人投資申告 |
| 設立申請 | 法人登記→事業者登録 | 法人登記→外国人投資登録→事業者登録 |
| ビザ関連 | ビザ不要 | D-8ビザ等、代表者ビザ取得が必要 |
| 必要書類 | 簡単な身分証、印鑑 | パスポート、資金出所証明、外国人登録証など |
| 主な機関 | 裁判所、税務署 | 裁判所、[KOTRA](https://www.kotra.or.kr)、銀行、税務署、外国人投資担当機関 |
| 処理期間 | 3~7日 | 10~30日(審査内容による) |
2. 設立の流れまとめ
- 投資資金の海外送金 ↔ 外国人投資申告(事前/事後)
- 法人登記申請(裁判所)
- 外国人投資登録(KOTRA・銀行)
- 事業者登録(税務署)
- 代表者ビザ(D-8など)申請
韓国人と外国人の設立手続きの違い
4つの主要な違い
- 資金送金の方法:外国人は海外から送金された資金のみ認められます
- 外国人投資申告/登録:国内設立には不要ですが、未申告の場合は法的な不利益
- ビザ要件:代表者や取締役のビザ資格が必須
- 書類の証明力:資金出所・経歴・身元などの書類がより複雑になる
投資資金認定条件
- 海外口座からの送金記録+取引証明書の提出
- 投資者本人名義の送金が最も確実
- 金額・入金日・法人設立日が一致することが重要
- 現金持込や他人委託による送金は認定が厳しい場合あり
外国人投資申告の流れと審査実態
外国人による株式会社設立で最もつまずきやすいのが「外国人投資申告」及び「銀行による投資資金認定」です。
外国人投資申告の流れ(全体ワークフロー)
| 工程 | 内容 | 担当機関 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 1. 投資申告 | 海外資金の送金前または後に申告 | [KOTRA](https://www.kotra.or.kr)・外国人投資支援センター | 申告書、資金出所証明 |
| 2. 資金送金 | 本人名義口座使用・入金確認 | 銀行 | 送金明細、取引領収証 |
| 3. 法人設立登記 | 株式会社設立登記申請 | 裁判所 | 設立書類、資本金入金証明 |
| 4. 投資登録 | 外国人投資企業登録 | 銀行・[KOTRA](https://www.kotra.or.kr) | 法人登記・資金入金証明の審査 |
| 5. 事業者登録 | 税務署で事業者登録申請 | 税務署 | 外国人投資企業証明・賃貸契約書 |
| 6. ビザ申請 | D-8ビザなど代表者ビザ申請 | 出入国管理 | 法人設立事実・投資者証明 |
審査で重視される書類
- 投資者の国籍証明
- 送金記録が本人名義かどうか
- 資金出所の合法性説明
- 事業目的が実態に即していること(虚偽目的は却下)
設立費用・期間・書類一覧表
設立プロセス別の費用・期間・要件表
| 項目 | 必須費用(ウォン) | 処理期間 | 実務の要件 |
|---|---|---|---|
| 資金送金 | 銀行送金手数料(約10~30万ウォン) | 1~3日 | 本人名義の海外口座→韓国口座 |
| 外国人投資申告 | 無料(自分で対応の場合)、代行費50~100万ウォン | 1~3日 | 申告書、資金証明 |
| 法人登記 | 法定費(43,100ウォン)、代行費(50~250万ウォン) | 3~7日 | 設立関係書類一式 |
| 事業者登録 | 無料 | 1~2日 | 外国人投資企業証明 |
| D-8ビザ申請 | 出入国手数料(10万ウォン)、代行費(50~150万ウォン) | 7~30日(審査内容による) | 設立証明、経歴、資金証明 |
| 賃貸契約 | オフィス保証金等 | 契約直後/事業者登録 | 実名契約のオフィス住所 |

書類準備チェックリスト
設立時に必要な書類
投資者パスポート(原本とコピー)
外国人投資申告書([KOTRA](https://www.kotra.or.kr)等各機関フォーマット)
送金明細・取引内容証明
法人設立書類(定款、設立総会議事録、代表取締役選任書など)
株式取得書類(株主名簿、取得契約書)
オフィス賃貸契約書
代表者・役員の経歴や資格証明コピー(ビザ申請時)
外国人登録証(既に滞在中の場合)
事業計画書(ビザ申請時)
各種登録・申告書類(裁判所、税務署、出入国など)
重複提出防止のための書類管理法
- 各機関提出用として2~3部コピーを用意しておくのが現実的
- 原本認証が必要な書類は公証/アポスティーユが必須
- 翻訳公証(英語→韓国語)が不足すると審査が滞る場合あり
実務でつまずくポイントと注意点
よくある5つのつまずきポイント
- 資金送金の出所説明が不十分
- 株主構成や経歴・資格証明が欠落
- 書類の翻訳・公証後、アポスティーユが抜けている
- オフィス住所問題(禁止業種/実名契約未提出)
- ビザ審査時に事業計画書の説得力が足りない
現場で役立つポイント
- 原本書類、公証書類、アポスティーユの順番で確実に揃えること
- 入金額は事業者登録要件(最低投資額)と合致させる
- 資金入金日、登記日、申告日がバラバラだと審査でつまずく
- 法人住所は事業要件に適合したオフィス(住居不可)が認められる
よくある失敗まとめ
外国人投資株式会社設立で頻発する失敗例
- 投資資金が代理人や親族名義で送金されている
- 外国人投資申告が設立後で、資本入金が設立前に行われている
- 代表者経歴/資格証明の提出漏れ
- 書類翻訳・公証や原本認証が不足している
- 法人代表D-8ビザ申請時の事業計画書が説得力不足
- オフィス賃貸契約書が事業者登録要件を満たしていない
- 株主間の事業権限・持株構成が不明確(株主名簿混乱)
- 投資金の入金額が資本金と異なり申告不合格
- 資金出所が違法と判断されてしまうケース
- 各機関提出用の書類コピーが不足している
FAQ
Q1. 外国人が韓国で法人設立する場合、最低投資額はいくらですか?
A. 外国人投資促進法上、通常は1億ウォン(約USD 80,000)以上の投資で外国人投資企業と認定され、D-8ビザ申請が可能です。業種や地域によって異なる場合があるため、KOTRAや管轄機関でご確認ください。
Q2. 海外から現金持ち込みの場合、投資資金として認定されますか?
A. 原則として認定されますが、送金記録や取引証明、出所証明が明確である必要があります。実務では本人名義の海外口座からの送金が最も確実に認定されます。
Q3. 外国人投資申告は後からでも大丈夫ですか?
A. 資金送金前後どちらでも可能ですが、申告漏れの場合は法人設立や事業者登録審査で不合格となるリスクが高いです。必ず送金と申告のタイミングを合わせることが重要です。
Q4. 代表者がD-8ビザを取得する場合、必ず経歴や関連資格が必要ですか?
A. D-8ビザ審査では事業計画の説得力、代表者経歴、資格証明など全て重視されます。経歴や関連資格が不足していると審査落ちする可能性があります。
Q5. 設立代行費用が大きく異なるのはなぜですか?
A. 設立代行費用は投資金額、法人種類、必要書類の複雑さ、ビザとの連携有無などによって違います。実際には、資金証明が難しくビザ取得も難しい場合、代行費用が高くなる傾向があります。
ご相談案内
外国人による株式会社設立、投資申告、ビザ審査をすべて自力で対応するのは容易ではありません。現場でつまずくポイントを明確にチェックし、ご相談いただければ具体的な手続きや書類についてご案内します。
お問い合わせ:
- 電話 02-363-2251
- メール 5000meter@gmail.com
- 住所 (04614) ソウル特別市中区退渓路324・3階(ソンウビル)
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